とびひは保育園は休み?正しいガーゼのあて方や早く治す方法
2017/07/06
とびひはうつると聞くけど、なってしまったらやはり保育園はお休みするしかないんでしょうか。
確かにお友達にうつしてしまってもいけないとは思うけど、治るまで会社を休むのもちょっと厳しいからなんとか処置して登園させたいですよね。
そこでこちらではとびひになった場合の登園や、一日も早く治す方法をご紹介します。
とびひになったら保育園はお休みさせる?
とびひになった場合、気になるのは保育園は行ってもいいのか?休ませなければならないか?ということですよね。
まず「皮膚の学校感染症について」はこちらの、日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚科学会、日本小児感染症学会の統一見解があります。
伝染性膿痂疹(とびひ)
水ぶくれや糜爛(びらん)からの浸出液を触ったり、引っ掻いたりすると、中の細菌で次々にうつります。特に鼻の入り口には原因の細菌が沢山いるので鼻をいじらないようにしましょう。
病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。
つまりあまりにひどい場合やあちこちにできている時は休んだ方がいいけど、きちんと処置してあれば登園はOKということになりますね。
では実際に保育園ではどうかというと
・包帯やガーゼで覆って汁がつかないようにしていれば登園可
・基本登園はOKだが、はっきりとした決まりはない
など園によってその対応には差があるので、お休みをさせるべきかどうかは通っている園に確認してみるのが一番ですね。
とびひで保育園をお休みした方がいい時
園に確認することも大事ですが実際にはとびひでも登園するかどうかはやはり程度問題という現実もあるので、こんな場合は登園は控えた方がいいでしょう。
- 汁が出てグチグチがかなり酷い場合
- 顔、腕、足など何カ所にもできている場合
- 口や鼻など保護が難しい場所いできている場合
- 傷口を覆っているものを子供が剥がしてしまう場合
とびひで保育園に行くならガーゼで覆えばいい?
あまりにひどい状態でなければ登園はOKという保育園は多いです。
でもとびひは掻いた汁がつくとお友達にもうつってしまうので、集団生活をしている保育園に登園するなら傷口は覆っておくのが最低限のマナーです。
またお友達にうつらなかったとしても掻いて出た汁が他のところについてしまうとどんどん広がってしまうので、お子さんのためにも小さなとびひもしっかりとカバーしておきましょう。
とびひになった時のガーゼの貼り方
ガーゼを貼って傷口をきれいな状態で保って早期完治、感染拡大を防ぎます。
①患部の細菌、汗、汚れを洗い流す②水分をしっかり拭き取ります
③塗り薬(抗生物質やステロイド)を患部に厚めに塗る
④ガーゼを貼って保護する
⑤剥がれる心配があれば包帯などをさらに巻く
POINT塗る薬は薄くではなく厚めに塗るとガーゼが傷口にくっついてしまう心配もほとんどありません。
とびひのガーゼはいつまでしておくべき?
基本的に発疹が完全に乾いてかさぶたになるまでガーゼは必要です。
ただし、かさぶたは無理に取ってしまうとまた汁が出て再発してしまうこともあるので、あくまでも自然に取れるのを待たないといけません。
なのでもしお子さんが取ってしまいそうであれば保育園にいる間はガーゼや絆創膏で保護しておいた方がいいでしょう。
とびひを一日でも早く治す3つの方法
グチグチした発疹やかゆがる姿を見ると一日も早く治してあげたいと思いますよね。
そこでこちらでは少しでも早く良くなる3つの方法をまとめてみました。
①病院に行って薬を処方してもらう
とびひとは皮膚の細菌感染が理由でおきるので、細菌を抑える抗生剤を服用(飲み薬)と、抗生剤や炎症を抑える外用薬(塗り薬)を併せて使いましょう。
そしてそれを処方された期間きっちりと飲み、指示された塗り方と回数を守って使いましょう。
②患部を清潔に保つ
特にまだピークを迎える前のグチグチした状態の時は清潔にするのが一番!
患部をよく泡立てた石鹸(シャボン玉石鹸などの無添加石鹸を使いましょう)で優しく洗い、シャワーでしっかりと流します。
できれば1日3回くらいしたいですね。
③こまめなガーゼ交換
患部をきれいな状態にしたら擦らないようにやさしくしっかりと水分を拭きとって、処方された塗り薬を塗ってガーゼで保護します。
これを1日3回のシャワーの際に併せて行うと治りに差が出ます。
この3つをしっかりと実践すれば2-3日でかなり症状は改善されます!
POINT暑いとかゆみが増すのでお家にいる間はクーラーを入れるなどして冷やしてあげるのも効果的ですよ。
感染拡大や二次感染防止のためにしたいこと
ちょっと良くなってきても油断は禁物!
早く良くなる3つの方法を実践しながらもこんなことにも注意しましょう。
- 子供の爪は短く切り手洗いはこまめに行う(小さなバイ菌も排除!)
- 鼻をほじらないように注意する(鼻の穴にとびひの原因の細菌がいます)
- 患部が乾いてすぐのプールは控える(濡れると再発の可能性大です)
まとめ
ちなみに患部は乾かした方が早く治るとも言いますが、今は適度な保湿をした方が早く治るとも言われています。
ただガーゼをすると蒸れるとかテープでかぶれたりして逆にとびひを広げる可能性もある場合は、グチグチがある程度治まってきたらガーゼは登園する時だけにして家に帰ってきたらなにも貼らずに乾燥させるのも良いでしょう。
とびひはちょっとしたことで良くも悪くもなるので、是非病院や保育園でもしっかりと相談しながら、子どもの性格や環境などもよく考えて一番良い改善方法を見つけてあげてくださいね。