書き初めをうまく書くコツ!書き方・墨汁・バランスで差をつけよう
2020/11/19
書は一日にしてならずですが、なんとか冬休みの課題の書き初めを上手に書きたい!という小学生は毎年年末になるとやってくるうちの姪っ子だけではないでしょう。
そこでこちらではちょっと意識して直すだけで字が変わる、小学生におすすめの書き初めを上手に見せるコツをご紹介します。
書き初めをうまく書くコツと3つのポイント
短時間で習字が上手くなるのはちょっと無理だけど、うまく見せるコツをつかめばかなりいい感じに書くことが出来ます (*^-^*)
まずやっておきたいのはお手本をじっくり見ることです。
そして線の長さ・太さ、筆の入り方、はねや払いの向き、点の形や位置などをよく見て頭の中でまずはしっかりと書き方をイメージするんです。
うまく書けない人の多くは手本を見ずに自己流でさっさと書いてしまっている場合がほとんどなので、ここ大事!
これをするかしないかで字のまとまりがグッと変わりますよ。
書き初めをうまく見せる!3つの書き方ポイント
しっかりとお手本を見ましたか?
では次にこの3つのポイントを意識しながら書いてみましょう。
①カーブを丸ではなく三角に書く
ひらがなを書く場合、こちらの「ま」や「お」のように中に丸くなっている部分がある字がありますよね。
多くの小学生は筆をぐるぐる回しながら左側のように丸く書いていることが多んだけど、ここを右側のように持った筆の向きを変えずに三角をイメージして書くんです。
②横線は細く、縦線は太く書く
姪っ子は「田」のような字を書くと、大体いつも左側のようにどの線も同じ太さになっています。
これだとメリハリがなくてキレイに見えません。
なので横線は細めに、縦線は太目に書くように意識するんです。
ただやりすぎは禁物ですよ。
③四角は出ているところを作る
「国」とか「四」とか四角で囲われた字を書くときれいな四角形になっている子が多いんですよね。
これを左上の書き始めの部分でぐっと筆を入れ、右の角でおさえ、そして右下でとめるという筆の動きに合わせ出ているところを作ってメリハリをつけると形よくまとまります。
いくら整った字でも小さい字は評価が低くなってしまうので、とにかく大き目に書くことを意識しましょう。
書き初めは墨汁の付け方にも注意しよう
「かすれ」には味があって芸術的な表現には欠かせませんが、小学校の書き初めではかすれがなくきれいな線で書く方が評価されます。
そのため1角書き終わったら墨をつけてしっかり筆を整えましょう。(例:「田」なら5回墨つぎをする)また墨つぎ以外にも
- 書くスピードが遅い
- 筆が固まっている
- 筆の先が割れている
などもかすれの原因となりますので、こちらにも注意しましょう。
またかすれとは逆に墨の付けすぎで起こる「にじみ」も評価が下がりますので、筆にたっぷり墨汁をつけたら墨池のしきりの部分で筆をしごいて余分な墨をおとしましょう。
それでもにじんでしまった場合は書き終わったらすぐに新しい半紙を上に乗せてそっと手で押さえればOK!多すぎた墨を吸ってくれるのでにじみを防ぐことができますよ。
書き初めは全体のバランスが大事!
あと大切なのは全体のバランスです。
大体書き初めのような大きな作品の審査は離れた場所からするので、バランスが悪いといくら字が整っていても評価は下がってしまいます。
小学生、特に4年生くらいまでは難しい漢字も入らないのでどの字も同じくらいの大きさで大きく書くと良いでしょう。
またちょっと矛盾しますが大きすぎて余白がなくなってしまってもいけないので、特に詰まってしまいがちな下の部分は3cm以上あけるのがベスト。
そうするだけで不思議とバランス良く見えるようになりますよ。
書き初めは名前の位置と書き方も大事
いつも課題の大きな字を書いただけで満足しちゃって名前がおろそかになる姪っ子。
でも実はこの名前がすごい大事なんです。
名前は書き上げた書き初めにいきなり書いかないで、大きさも確認する意味で失敗してしまった書き初めを使って練習書きをしましょう。
その際鉛筆のようにささっと書いてしまう子も多いんですが、小さな名前も筆の入り・止め・はね、すべて大きな字を書く時と同じように1角1角丁寧に書くのです。
また名前は書く位置も大事。
お手本には名前が書いてあるはずなのでそれと同じ位置に書けばいいです。
もしが見本がなければ【○年】と【名前】の間を少し広めにあけ、名前は大体等間隔になるように書くと良いでしょう。
書き初めを上手く書くコツ~まとめ~
書き初めの時だけうまく書きたいなんてちょっと無理な話なんですが、そこなんとかしたいという気持ちもわかります (*´▽`*)
そこでこちらでは書き初めをうまく書くコツをまとめてみました。
■丸い部分は三角に書く
■口(くち・くにがまえ等)はメリハリをつける
■墨はたっぷりつけて筆を直しながら書く
■余白を意識しながら大きな字で書く
■名前も同じように丁寧に書く
正直言うと直したいところはもっとたくさんありますが、一度にあれこれ言っても直るわけはないし余計に混乱して字がおかしくなってしまいますからね。
なので少しでも上手く書きたいという人はこれらのポイントを意識しながら書き初めに挑戦してみてくだいさいね。