夜尿症が治らない小3が実践する治療と改善策!お泊り学習を乗り切った3つの方法とは
2019/09/28
夜尿症の治療をはじめて約2年半が経過。
娘は小学3年生になりましたが、少しづつ良くなってはいますがまだ完全に夜尿症は治っていません。
はじめは治療することに躍起になったり、なんで治らないんだろう?って悩んだりもしたけど今ではオネショが治らないことはそれほど気にならなくなりました。
それはきちんとした治療方針と改善策を聞くことが出来たからだと思います。
そこで夜尿症の治療を始めた30ヵ月で少しづつ変わったことや改善したこと、また病院の先生から言われたこと、さらにはオネショが治ってないのに参加したお泊り学習をどう乗り切ったかなどもご紹介したいと思います。
同じように子供のオネショが治らなくて悩んでいるパパママさんの参考になったら嬉しいです☆
夜尿症の治療を小学生になって本格的にはじめてみた
初めは近くの小児科の先生に相談して夜尿症の薬をもらい、経過報告をしながら月に一度薬を処方してもらうという感じだったんです。
参考>>>子供の夜尿症の治療経過!6歳の娘のおねしょは薬で治る?【体験記】
でもぶっちゃけそこまで良くはならないし、先生は「いつかは治るから。気長に行こう。」としか言ってくれなかったので、本当にこのままでいいのかな?って段々と不安になってきちゃったんですね。
で、別の病院で相談してみたら、夜尿症の専門医を紹介してくれたので思い切って受診してみました。
小学生になっても夜尿症が治らない理由を聞く
早速紹介された専門医のいる病院へ。
まずは診察で現状を聞かれ、血液検査や尿検査をします。
血液検査では肝機能、腎機能などに障害がないか、また尿検査では尿路感染症や糖尿病などの夜尿の原因がないかなど、体になにか異常がないかを見るんですね。
そしてまずここで初めて、夜尿症が治らない2つの原因を教えてもらったんです。
1つ目は膀胱が成長しきっていないから。
膀胱がそれなりの大きさに育っていないとたくさんのオシッコを溜めておくことが出来ないから、溢れ出た尿がオネショとなってしまう。
2つ目は抗利尿分泌量が足りないから。
この抗利尿ホルモンというのは寝ている間はおしっこを濃くして膀胱に沢山の尿を溜められるようにする働きをしてくれるんです。
でも分泌が不十分だと薄いままの尿が膀胱にたくさん溜まりすぎてしまうので、溜めきれない尿がオネショになっちゃう。
いずれも体が未発達なことによってオネショしちゃうってことなんですね。
ちなみに小学校低学年なら朝、膀胱には200~250mlのオシッコが溜まっているんですって。
だから、毎朝100~150mlしかオシッコが出ないなら「膀胱の未発達」だし
400~500mlもオシッコが出るようなら「抗利尿ホルモンの不足」ってことになるんだって。
へーーーー(* ̄- ̄)
そうなんだ。
これ、夜尿症治療では当たり前のことなのかもしれないけど、きちんと説明してもらったのは初めて。
夜オシッコが出ちゃうのは子供が悪いわけでもなければ親が悪いわけでもない。体が成長しきってないんだってことがわかったただけで、私はすごく気持ちが楽になりました。
夜尿症専門医が提案した治療方法
夜尿症の原因は大きく分けて2つあることはわかった。
じゃどうやって治療していくのかというと、正直今すぐ治すっていうのはムリなので体が成長していくのを見守るしかないだって。
でもそれじゃ困るから病院に来たんだよね~と先生。わかってるじゃん。
なので先生は3つの対処療法を提案してくれました。
1.夜間と朝の尿量を毎朝チェック
朝に出る尿量と失敗量を記録して状況を把握する。
オネショが治らないのは膀胱が未発達なのか?それともオシッコを濃くすることができないのか?どちらのタイプかを調べるために、毎朝一番のオシッコの量と、失敗したオシッコの量を手帳につけるようにしました。
これなんとなくつけてたんだけど、一目でわかるので原因はもちろん長ーい目で見てみるとオシッコの量の推移がわかりますよ!
2.夜尿症の改善は生活習慣を見直すこと
体を冷やさない・夜の水分に注意など生活習慣の見直しをしてみることも言われました。
例えばこんなこと
●昼間はなるべくオシッコを我慢してみる
●のどが乾かないようにご飯はなるべく薄味にする
●お風呂で体を温める
●寝る前3時間は水分をたくさん摂らない
●お腹を冷やさないこと(腹巻推奨)
●生活リズムを整える(夜更かし厳禁)
●布団に入ったらすぐに寝る(読書とかゲームとかしない)
こういう細かいところを地道にやっていくのも卒夜尿への一歩だそうです。
3.薬(ミニリンメルト)を使用してみる
尿を濃縮して尿量を少なくするホルモンを補う薬を飲んでみることも勧められました。
特に年長くらいまでとか、小学校高学年くらいだとこの薬でピタッとオネショがなくなる子もいるらしいけど、先生いわく小3くらいは一番効果が出にくい年齢なんだって。
でも薬で尿量が減れば成功体験が増えて子供にとっても自信になるし、失敗しても布団まで濡れなければお母さんの家事も減るからお互いのストレス軽減になるからお守り程度に試してみてもいいかも?と言われました。
夜尿症の治療で一番大事なこと
あとは夜尿症の治療でもっとも大事だと言われたのが子供への接し方。
『絶対に責めない・怒らない・焦らないこと。これが何よりも大事ですよ~、お母さん!
まだ小学校の低学年ならオネショをするのは珍しいことじゃないから。とにかく夜尿症の治療って気長に楽にドーンと構えておくことが大事ですからね~。』
だって(´▽`*)
そして子供には
『夜オシッコがでちゃうのは○○ちゃんの体がどんどん成長しているからなの。これは個性。だから全然恥ずかしくないんだよ。』
って優しく話してくれました。
さすが専門医!近くの小児科の先生とは安心感が全然違うわ~(´▽`*)
我が家で実践中!夜尿症改善のための具体的な対策
病院では先生が色んな事を教えてくれたんだけど、ぶっちゃけ全部やるのはちょっとムリ(*´▽`*)
なので、我が家では卒夜尿を目指してこれだけを頑張ってみました。
1.毎朝の尿量チェック
2.寝る2時間前の水分摂取はコップ1杯まで
3.寝る時は腹巻。どうしてもイヤな時はシャツをズボンにIN。
4.寝る直前にトイレに行く
起きていると交感神経が働いてオシッコがどんどん膀胱に溜まっちゃうので、トイレに行ったらすぐに寝るようにしました。
もし15分後に見に行ってまだ寝ていなかったらもう一度トイレにGOです。
5.長ーい目で見る!焦らない!
よく考えたら確か私は5年生の林間教室、姉は6年生の修学旅行の時まで夜オシッコ大丈夫かな?!って心配してた記憶があります。
遺伝だから仕方ない…と言うか、私たち姉妹は何もしなくても治ったんだから娘もいつかは治るんだって思えるようになりました。
6.怒らない!責めない!
やっぱり布団やベッドが濡れるとつい怒っちゃうこともあったので、布団には防水シーツ、そしてオムツパッドをして寝るようにしました。
私がオネショしてたのはパットもシーツも何もない時代。なのに母は文句も言わず毎日シーツを洗濯して布団も干してくれのを思えば楽に後処理ができてる今、子供を怒る理由なんてないな~って思いました。
7.成功した日はめっちゃ褒める
褒められれば嬉しいし、もっと頑張ろうってテンションも上がりますからね!
毎日この7つだけを頑張ってみました(´▽`*)
病院を変えた小1から小3までの夜尿症の経過
先生からの指導を受け毎日できることを実践して約2年。
小3になった今でもまだ完全に治ってませんが、それなりに良い方向に向かってはいるのでその経緯をお見せしますね。
1カ月目(小1:7歳2カ月)
オネショしない日はほとんどないが、30ml程度でおさまっている日も多い。
オネショしなかった日:6/30
起床時の尿量:100ml~300ml
失敗量:5ml~30ml。たまに70mlほどの失敗あり
3カ月目(小1:7歳4カ月)
成功する日は増えたが、失敗量も増えた。
オネショしなかった日:14/30
起床時の尿量:120ml~250ml
失敗量:10ml~40ml。たまに100~200mlほど失敗あり
6カ月が経過。状況はほとんど変わりないので、いったん薬をやめて様子を見ることに。すると…
6か月目に薬をやめた1週間(小1:7歳7カ月)
めっちゃ尿量が増えた!薬は効いているということがわかったのですぐに再開。
オネショしなかった日:0/8
起床時の尿量:230ml~500ml
失敗量:70ml~170ml
1年目(小2:8歳1カ月)
オムツパッドがずっしりと重い日も月に2回くらいあるけど、平均して失敗量はぐっと減ってきた。
オネショしなかった日:14/31
起床時の尿量:120ml~250ml
失敗量:5ml~30ml。1回だけ300mlの失敗あり
1年6か月目(小3:8歳7カ月)
夜間膀胱に溜まる量も安定してきたし、失敗量も段々と減ってきた。
オネショしなかった日:12/31
起床時の尿量:200ml~300ml
失敗量:5ml~10ml。2回ほど20mlの失敗あり
1年9カ月(小3:8歳10カ月)
先生の提案で薬をやめてみることに。すると朝の尿量は増えたけどほとんど失敗はなし。まったくでない日も多いのでこのまま薬はやめて様子を見ることに。
オネショしなかった日:18/31
起床時の尿量:350ml~550ml
失敗量:5ml~10ml。1回だけ30mlの失敗あり
2年目(小3:9歳1カ月)
薬は飲まなくても成功する日が増えて失敗量も減り、朝の尿量もこの年齢の平均とされる250ml前後となってきました。
オネショしなかった日:23/31
起床時の尿量:200ml~400ml
失敗量:5ml~10ml。失敗した日は20mlほど
毎朝尿量のチェックをするのは手間だけど、数字で見ると起床時の尿量と失敗量が平均して徐々に減って来たのがよくわかります^^
ゴールは近いか?!
夜尿症の子は夜中に起こした方がいい?
あとよく夜に起こしてトイレに連れて行くとオネショしないっていう人もいますよね。
これってどうなの?と思ったので先生に聞いてみました。
『それはないね。逆におしっこの量を減らすホルモンは寝ている間に分泌されるので、夜中には起こさない方がいいです。
ただ、お泊まりとか行ってどうしても夜オシッコされると困るって日があれば夜中に連れて行ってもいいけどね。毎日する必要はないですよ~。』
なるほど。
起こさない方がいいのね。
ちなみに何度か夜オシッコに連れて行ったことがあるけど、そんな朝もしっかりパッドにオシッコ出てたので、夜中に連れて行っても出る子は出るみたいです。
夜尿症が治ってないのにお泊り学習に参加!どうやって乗り切った?
ちなみ夜尿症の経過を見始めて2年目、小3の娘が子供だけが参加するお泊りキャンプに行きたいと言いだしたんです。
工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工
え?だってまだちょいちょい失敗してるし、完全に治ってないよ?
それにもしもだよ?
何十人も集まるキャンプでオネショした~なんてなったら大変なことになっちゃうよ?!
親としては不安しかありません(-_-;)
でもね、どうしても行きたい、1人でもなんとかすると言うので思い切って行かせることに決めました!
薬はいらないと言うので、この3つの夜尿症対策でなんとか乗り切りました。
●夕飯後の水分はなるべく控える
●寝るギリギリにトイレに行く
寝れなかったら再度トイレに行かせてもらう
●寝る時はトイレでオムツパッドをする
パッドはかわいい袋に入れてコソっとトイレに持っていく
すると見事に成功!
朝起きてパッドはどうやって取ったの?って言ったら寝袋の中でゴソゴソしながら取って袋に入れて、サッとリュックにしまったそうです(笑)
ちなみに帰ってからオムツパッドを確認したけど、ほとんど出てませんでした。
娘はこの体験ですっかり自信がついたようでまたキャンプに行きたい♪とか言ってます(笑) 親が思っているより子供は成長してるのかも(´▽`)
小3になっても夜尿症が治らない~まとめ~
小3ならまだ約8%の子が夜尿症が治らないという報告があります。
だからまだそんなに深刻に悩まなくてもいいんです。
私は年中から年長の頃、毎日ずっしり重いオムツや濡れたシーツを片付けながら「何でウチだけ治らないんだろう?」って1人で悶々としながら悩んでました。
でも思い切って夜尿専門の病院に行ってみたら、夜尿症が治らない原因を詳しく聞き、どんな治療法があるか、そしてどんなことに注意して今後はどう対応していったらいいのかがわかり、小3で完治してないこともあまり気にならなくなりました。
1.夜間と朝の尿量を毎朝チェックして原因や現状を知る
2.生活習慣を見直して改善できるところはする
3.薬(ミニリンメルト)を使用してみる
4.失敗しても怒らない・責めない
5.いつかは治ると思って焦らないこと
もしまだ病院には行きたくない。子供が行きたくないと言っているなら3の薬以外のことをやってみては?
原因がわかるだけでも気持ちが軽くなりますよ。
我が家の娘はお泊りキャンプですっかり自信がついたようなので、家族でお泊りを計画中。
色んな刺激を受けて経験値をあげていくのもいいのかもしれないデス(*^▽^*)